カーミングシグナル「犬語」尾を振る
今回のカーミングシグナルは尾を振る行動です。
この行動をよく見るときは、愛犬が喜んで嬉しいと表現しているときだと思われがちですが、尾を振る行動は実は、喜んでいるとき以外にも使われます。
カーミングシグナルの尾を振るは喜んでいる時ではなく、相手に落ち着いてほしいと思うときに振られている「白旗」のような意味があるのです。
尾を振るとはどんな行動?
尾を振るとは文字通り、犬が尻尾を左右に振ることです。
飼い主が外出先から帰宅した後や、遊んでいるとき、おやつなどをあげるとき、愛犬は喜びを尻尾を振って表しているかと思います。
ですがカーミングシグナルの尾を振る行動の場合は、尻尾を振ること以外にも愛犬がクンクンと鼻を鳴らしながら、ほふく前進をしながら、または排尿をしながらなど、このような行動と共に尾を振っているときはカーミングシグナルとなります。
尾を振る理由
尾を振る理由は愛犬が不安な気持ちになっている場合や、相手に落ち着いてほしいときなどがあります。
例えば、飼い主が留守の間、犬が家の中でいたずらをした前科がある場合に、飼い主が帰宅したときに「またいたずらをされているのではないか」と心配そうな表情をすると、飼い主の不安な表情を見た犬が尾を振りながらほふく前進で寄ってきました。
これは飼い主の表情から犬も不安や怒られたくないという気持ちでカーミングシグナルを用いているのです。
また、飼い主が大声で怒鳴ったり、怒っていると、犬は飼い主を落ち着かせようと尾を大きく振りながら笑顔を見せながら近づいてきます。
尾を振るカーミングシグナルの向き合い方
尾を振るカーミングシグナルは、不安の表れや、飼い主に落ち着きを取り戻し温和になってほしいという思いが愛犬にあります。
特に不安な気持ちの表れとして発せられているのに、カーミングシグナルと気づかずに喜んでいると勘違いしてしまうと、愛犬からするととてもストレスとなる可能性があります。
愛犬の行動をしっかりと観察し、犬の行動の全体を見るようにして、カーミングシグナルではないかと気づいてあげることが大切です。
まとめ
今回紹介したシグナル以外にもカーミングシグナルはまだまだあります。
愛犬と私たち人間は言葉ではコミュニケーションが取れないですが、カーミングシグナルを通じてコミュニケーションは取れるようになります。
愛犬の本当の気持ちを知ることはとても重要なことだと思います。
また、愛犬の意思表示をしっかりと受け取ってあげることは飼い主の使命でもあると思います。
カーミングシグナルによって愛犬のことをもっと理解できるようになりたくはありませんか。
愛犬と飼い主が通じ合い多くの幸せに溢れた生活を送るためにもカーミングシグナルを学んでみてください。
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