獣医師コラム:【お散歩・ドックランでのマナー 】ワンちゃんと人が気持ちよく過ごすために
お散歩やドックランなどでは様々なワンちゃん、人に出会います。
ワンちゃん同士のケンカや他人を噛んでしまったなどのトラブルを起こさないよう、ワンちゃんとお出かけする時はマナーをしっかり守りましょう。
◎ お散歩中のマナー
① 家以外ではリードを必ず着けましょう。
→うちの子はリードを着けなくても逃げないからと、リードを着用しないで散歩をされる方がいます。
予期せぬ出来事にワンちゃんが驚いて逃走することや、ほかのワンちゃんや人にケガをさせてしまうことがあります。
家以外ではリードを着用し、ワンちゃんの安全を守りましょう。
② 散歩中に行き交う人や犬に吠える場合はしっかり「イケナイ」と叱りましょう。吠えるのをやめたら褒めましょう。
→散歩中に人や犬に吠える子を吠える度に抱っこしてあげたり、リードを引いてみたりしますが、それでは吠えることが悪いことだと理解できません。
「イケナイ」と叱り、吠えてはいけないということを理解させましょう。
③ うんち・おしっこの始末はしっかり行いましょう。
→お散歩中外ならどこでもトイレをして良いというわけではありません。家の前や植木にトイレをしてしまう行為は他人から不快に思われます。
普段から「ワンツー」「トイレ」などの声かけでワンちゃんの尿意をコントロールできるようにしておくと便利です。
外では迷惑にならない場所で声掛けをすることでトイレができると良いです。おしっこの場合も最後にしっかり水かけをするのを忘れずにしましょう。
④ 犬や人を噛んだりするトラブルが起こらないよう、臆病な子は他人が一目でわかる工夫をしましょう。
→散歩中、かわいいいワンちゃんを見つけ何も言わずに触ってくる方もいます。ワンちゃんによっては怖くて噛んでしまったり、触られることがストレスに感じたりします。
うちの子は触られるのが嫌い、噛んでしまうことがある、怖がりと言うことを初対面の方に説明するのも大変です。
イエロードックプロジェクトはご存知でしょうか?ワンちゃんに黄色いリボンをつけることでワンちゃんを「そっとしておいて」というメッセージになっています。
犬や人が怖い臆病な子はお散歩メッセージワッペンを付けるのも一目でわかるのでお勧めです。
詳細な内容はこちら >> https://alices-dogcat.com/products/message-wappen
◎ ドックランでのマナー
① ドックランデビューする前に他のワンちゃんに慣れさせましょう。
→子犬期のワクチンが済むと、次はお散歩デビューその次はドックランで遊ばせてあげたいと思う方もいます。
しかし突然犬の集団に入れられることはワンちゃんにとって恐怖であり、犬嫌いになってしまうこともあります。
リードを付けた状態で犬同士を慣らせ、他のワンちゃんに慣れてきたらドックランデビューしましょう。
② ドックランではワンちゃんから目を離さないようにしましょう。
→飼い主が会話に夢中になりワンちゃんを見ていないということがないように気を付けましょう。
犬同士の相性が合わなくケンカになることもあります。ケガをさせてしまった場合、治療費など金銭トラブルになることもあります。
③ 犬同士がケンカしている時は他のことに気をそらさせましょう。
→犬同士のケンカに飼い主が間に入ることは危険です。噛まれてしまうこともあるので、先ずは犬の気をそらせることが第一です。
気のそらさせ方は、「イケナイ」と叱る、リードを引く、水をかける、大きな音を立てるなどです。気がそれたら犬同士を引き離しましょう。
人や犬がたくさん集まる場所ではマナーを守り、人も犬も気持ちよく過ごせるようにしましょう。
参考文献
犬の飼い主 マナーと常識