カーミングシグナル「犬語」顔をそむける
今回はカーミングシグナルの中の1つ、顔をそむけるという行動を詳しく解説しようと思います。
顔をそむけるとはどんな行動?
顔をそむけるという行動は、素早く一瞬だけ顔を横に向けすぐに戻る場合や、しばらくの間顔を横に向けたままにする場合と、状況や感情によって様々です。
また、顔をそむける度合いも、わずかに横にそらす場合や完全に顔を横に向けてしまう場合とあります。
犬たちのその時の状態によってその都度、異なる向き方をするので見逃さないようによく観察することが大切です。
顔をそむける理由
顔をそむけるというカーミングシグナルは、自分に近づいてきた他の犬や人に対して相手を落ち着かせるために用いられます。
他の犬の近づいてくる速度が速すぎたり、真っ直ぐに正面から向かってくる、また、人が上から覆いかぶさるようにのぞき込んできたりすると、顔をそむけるカーミングシグナルを出します。
この時愛犬は若干の不安を抱いていると思います。
顔をそむけるというカーミングシグナルには苦手なものを感じた時にも用いられます。
例えば、飼い主が一緒に写真を撮ろうと愛犬に近づくと、カメラが少し苦手であったり、怖いと感じている場合にはカメラを向けた瞬間に顔をそむけます。
カメラを置くと飼い主の顔を見るようになります。
また、顔を横に向けることだけでなく、目線のみを横にずらし、相手の顔を見ないようにすることも、顔をそむけるカーミングシグナルと同様の行動です。
何らかの理由があり、顔をそむけることができなかったときに他の犬が近付いてきたり、飼い主が愛犬を睨みつたりすると、この反応をする犬もいます。
このように不安や恐怖から顔をそむけるカーミングシグナルは発せられます。
顔をそむけるシグナルとの向き合い方
顔をそむけるシグナルは飼い主も犬たちに対して使えます。
犬に近づいたときに、相手の犬が怖がって吠えたり、うなったりされたときは、私たち人間のほうが顔をそむける行動を使うこともできます。
私たち人間も相手の犬に対して落ち着いてほしいという気持ちの表れとしてこのカーミングシグナルを使うことで相手の犬は恐れを落ち着かせることができます。
また、正面から犬を見つめたいときには少し目を細めてみてみることも良いです。
これは目線を柔らかく感じさせることができるので、相手に恐怖や威圧感をなくし、友好さを出すことができます。
これは応用として使うこともできるかと思います。
まとめ
今回の顔をそむけるシグナルは犬が相手を落ち着かせるためや、苦手なものから顔をそむけるという意味になります。
この行動をしていることを見つけたら愛犬の気持ちを考え、原因となる行動を取り除いてあげましょう。
人も嫌なものが近付いてくると顔をそむけたくなりますよね。
愛犬も同じ気持ちを持っています。
愛犬の気持ちを理解し、また、愛犬からも理解してもらえるようにカーミングシグナルを使い快適な生活にしていきましょう!