カーミングシグナル「犬語」フリーズ(静止)
今回はカーミングシグナルの中でもわかりやすい動作でもあり、経験したことがある方も多いのではないかと思う、フリーズ(静止)のシグナルについて紹介します。
フリーズ(静止)とはどんな行動?
愛犬とお散歩しているときに他の犬とすれ違うことや、他の犬が愛犬に興味を持って近づいてくることはないでしょうか。
また、愛犬も興味を持つと他の犬と挨拶するように接触させることも多いかと思います。
その時に愛犬が相手の犬に対して動きを止め立ったままもしくは座った状態で固まった状態を見たことがあるかもしれません。
それがフリーズ(静止)のカーミングシグナルです。
また、愛犬がいたずらをしたときに飼い主が怒ると、その場でじっと動かないようにしているときがあります。
これもまたフリーズ(静止)のカーミングシグナルです。
犬がフリーズ(静止)をする理由と向き合い方
フリーズ(静止)が用いられる状況のうち、2つのケースを例に出してみます。
ケース1
小型犬が、自らの何倍もある大きな大型犬に近づかれたとき、じっと固まり動かず、大型犬ににおいを嗅がせて気が済むまで待つことがあるかと思います。
この行動の意味としては、自分より大きく強そうな相手に対して、自分は攻撃性がないことを表し、その犬が次のターゲットに移行することを待っているのです。
愛犬がフリーズ(静止)している状態だと気が付いたら、愛犬のペースに合わせて飼い主もそっと待ちましょう。
この時に他の犬と仲良くさせたい、挨拶を返さない愛犬が失礼だと思い無理に体を相手の犬に近づけるなどの行為はだめです。
愛犬は相手の犬に対して、敵対視していないことや興奮させないためにもフリーズ(静止)というカーミングシグナルを出しているのです。
また、フリーズ(静止)状態の愛犬は緊張をしているので、他の犬がいなくなっても固まっていたり、動けないような場合は優しく声をかけてあげたり、ゆっくりと驚かないように撫でてあげると安心できるかと思います。
ケース2
飼い主に怒られたとき、飼い主は相当怒っていて、かなり強い口調で愛犬を叱ってしまいました。
その時愛犬はその場で動くことなくじっとしていました。
この時の愛犬は、怒っている飼い主を落ち着かせるために、決して動かず、怒りが納まるようにと考えたのです。
この場合、愛犬は飼い主に対して落ち着いてほしいと思い、フリーズ(静止)のカーミングシグナルを出しています。
そのため飼い主は怒りに身を任せて怒るのではなく愛犬からのシグナルを受け取り、一度落ち着いてから愛犬と向き合うようにすることがいいでしょう。
まとめ
カーミングシグナルは愛犬の意思表示です。
今回のフリーズ(静止)のカーミングシグナルは、その中でも怖がっているときや緊張しているときに用いられるシグナルとなるので、飼い主は見逃さないよう、愛犬をよく観察し、気持ちをしっかりと汲み取ってあげなければなりません。
飼い主がカーミングシグナルに気づき理解してあげることで、愛犬をストレスから守ることができると思います。
また、守るだけでなく、愛犬とのコミュニケーションをより円滑にはかることもできます。
愛犬も飼い主もお互いを想いあった快適な生活を送れるようにしましょう!
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