カーミングシグナル「犬語」すわる
犬の行動の中でも珍しくなく、むしろとてもよく見る、自然な行動の1つ、『すわる』
このすわるという行動もまたカーミングシグナルでもあるのです。
このカーミングシグナルである『すわる』を今回は紹介します。
すわるとはどんな行動?
すわるとは皆さんが思っている通り、両手足を地面についてお尻を地面近くまで落とす体勢のことです。
すわるという行動は、普段から愛犬が自然に行っているもので、愛犬への指示としておすわりなどと教えている飼い主もいるのではないでしょうか。
それらと全く同じ体勢・行動です。
すわる理由
愛犬が他の犬に対して不安を感じた時や、飼い主からきつい口調で呼び戻されたときに、その場に座り込んでしまったことはないでしょうか。
これは他の犬や飼い主に対して不安の気持ちから、その場すわるというカーミングシグナルを出しているのです。
例えば、飼い主が指示を出すたびに愛犬は背中を向けて座ってしまうという行動がありました。
なぜ座ってしまうかというと、この時の飼い主の指示するときの口調がとても厳しく、強いものだったことにより、愛犬は不安になり、すわるというカーミングシグナルを用いて飼い主に意思表示をしていたのです。
この時に強い口調で指示を出すことをやめ、普段通りの声と口調で指示を出すとすぐに指示に従うようになったのです。
すわるというカーミングシグナルの向き合い方
すわるカーミングシグナルは愛犬の不安の気持ちを表しているので、指示を出した時に言うことを聞いてくれない、座り込んで動かなくなっているなどということに気が付いたら、もしかすると飼い主の口調が厳しいことにより起こっているかもしれません。
この時にさらに強い口調で指示をすると、愛犬の不安もさらに大きくなり、愛犬も飼い主も思っていることが伝わらず辛い思いをすることになります。
普段から愛犬の気持ちとカーミングシグナルを意識しておくとお互いの思い違いは少なくなるはずです。
また、すわるというカーミングシグナルは私たち人間も使うことができます。
愛犬がストレスを感じ、落ち着きがないときには飼い主がまず座ってみましょう。
他にも見知らぬ人間に警戒心や不安を持つ犬の場合、訪問者に先に座ってもらうと愛犬はカーミングシグナルを読み取って安心できるようになるかと思います。
まとめ
すわるという行動は日常生活でも使用されるものなので、カーミングシグナルなのか、単純に座っているだけなのか、すぐに気づくことができないかもしれません。
でも、日常の座る行動とカーミングシグナルのすわる行動は意味も気持ちも全く異なります。
愛犬をしっかり観察していると、なんでこんな場面で座っているのだろうと感じるときがくるかもしれません。
その時はカーミングシグナルを発しているのかもしれないと思ってください。
愛犬の本当の気持ちに気づくためにも、カーミングシグナルを理解し、愛犬のストレスをなくしてあげましょう。
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