超簡単な愛犬の攻撃性テスト
日本より何倍も犬を飼っているアメリカでも犬に噛まれる件数が多く報告されているようです。その事故の相手として多いのは郵便配達員です。配達先の家のどこから犬が攻撃するか分からないため、郵便配達員にとって犬は恐怖の対象です。そこでアメリカの郵便局では以下のようなポスターキャンペーンを行ったことがあります。『ANY DOG CAN BITE』—噛まない犬はいない!というポスターです。 飼い主は犬が「うちの子はいい子だから噛まないだろう」と思いがちですが、その考えが一番危険です。大型犬だから危ないではなく、犬たちのそれぞれの性格によっても差があるので、もし愛犬が攻撃性を持っているなら治してあげる必要がありすべての犬に関するリスクと対処法を理解することが大事です。 今回は愛犬の攻撃性と対処法についてお調べ致します。 犬の攻撃性は、教育やトレーニングを通じてコントロール可能かどうかを判断するための重要な尺度があります。今回は、ドイツのハンブルクで行われているテストと、アメリカでの犬の攻撃性評価についてご紹介します。 <目次> 犬の攻撃性評価とトレーニングの重要性 犬の行動理解 犬とのお散歩エチケット まとめ 犬の攻撃性評価とトレーニングの重要性 ハンブルクの攻撃性テスト(Wensentest) ハンブルクでは、犬の攻撃性を評価するために36項目のテストが行われています。このテストは、犬がさまざまな状況にどのように反応するかを観察することで、その攻撃性の程度を判断します。以下は、いくつかのテスト項目の例です。 人が前から犬に近づく場合の反応 犬がお店の前などで一人で待っているとき、人や自転車がすれ違う場合の反応 赤ちゃんが泣いているベビーカーやベルを鳴らしながら自転車が通る時の反応 人が犬の前で大きな声で怒ったり泣いたりする場合の反応 同じ性別の犬に突然会った場合の反応 犬の前で傘を開いたり、小さいものが急に大きくなったりしたときの反応 これらのテストを通じて、犬の攻撃性を正確に評価し、適切なトレーニングを行うことで、安全な飼い方を確立することができます。もし犬が子犬ならこのような経験を生後5ヶ月の間に経験すると攻撃性が抑えられると言われています。 アメリカの攻撃性評価(Biting Grade) アメリカでは、犬に噛まれた際の強度を評価する「Biting Grade」というテストがあります。犬が突然大きな物体に驚いて攻撃的になることがあり、その攻撃性は以下のようにグレード別に分けられています。 グレード1:攻撃的な態度を見せるが、噛まない。 グレード2:危険を示したいだけで、噛まない。 グレード3:噛むが、浅い攻撃。 グレード4:深く噛む。ここから危険度が高まり、トレーニングが必要。 グレード5と6:命を脅かす攻撃。これらの場合、安楽死や他の対策が取られることもある。 アメリカでは、グレード5と6の犬は、攻撃性が高く飼い主との生活が困難と判断されることがあり、場合によっては安楽死などの措置が取られることもあります。トレーニングで100%攻撃性を改善することは難しいとされていますが、飼い主による適切な道具の使用や管理が非常に重要です。 管理方法...