動物病院では診察時に必ず身体検査を行います。 身体検査の一つである聴診では何を聞いているのか疑問に思ったことはありませんか?
今回は心臓の聴力検査でわかること、心臓の雑音について解説いたします。
心臓の聴力検査で聞いているのは?
・心拍数(リズムの異常)
・心雑音
心拍数(正常値 犬60~120回/分猫120~180)
矛盾の有無を確認します。
・頻脈(正常より多い)
興奮・緊張・不安・痛み、甲状腺機能亢進症、発熱、貧血、ショックなどでございます。
閲覧愛時は興奮や緊張で心拍が早くなることが多いです。
・徐脈(普通より少ない)
甲状腺機能低下症や低体温、心臓の洞結節疾患などで終わります
・心拍が早い、不規則な心拍数
心雑音
心雑音は心臓の弁がきちんと閉じず血液が逆流しているときや、心臓壁に穴があいていて血液がもれているときなどに聴診されます。
子犬子猫で明らかな雑音が聞こえる場合は心臓の奇形が疑われます。
高齢の犬では、僧帽弁閉鎖不全症という病気で心臓の雑聴こえることが多いです。
心臓の奇形や病気以外にも貧血や発熱、甲状腺機能亢進症などの原因で雑聴こえることもあります。
■ 心雑に聞こえると言われたら
検査や治療が必要な雑音なのか確認しましょう。若い子で非常に弱い雑音の場合や生理的な雑音である場合は経過観察となることもあります。
病的な雑音であった場合は
- 心臓のどこに異常があるのか?
- 病気の重症度はどれくらいなのか?
- 治療の必要性、手術の適応
を確認する必要があります。
心臓の検査
心臓の検査は以下の検査項目に必要に応じて検査し、総合的に診断します。
①心電図検査
記録された波形から不整脈、心肥大、心臓病の種類などがわかります。
②レントゲン検査
心臓の大きさ(心肥大の状態)や形、肺の状態を調べます。
③超音波検査
心臓の動き、血液の流れなど心臓がきちんと機能している検査をします。
④ 血圧
高血圧がないか検査します。
⑤バイオマーカー(血液検査)
心不全の程度を調べます。レントゲンやエコー検査などと合わせて判断します。
心臓の雑聴こえた場合、レントゲン検査エコー検査を行い、薬の必要性や薬の組み合わせをします。老齢の小型犬に多くみられる僧帽弁不全症では、雑音は聞いてこも症状がなくレントゲン検査やエコー検査で心臓の肥大が認めなければ薬の開始は必要とされています。
大切なことは雑音を聞いて獣医師から指摘があった場合、心臓検査を行うことです。 もしも診察で雑音があると言われた場合は、心臓検査を行う雑音の原因、重症度を確認しましょう。